<<ピロリ菌の発見と血液型の関係>>

ピロリ菌が発見されたのはいつ?

胃もたれや吐き気、胃炎や胃潰瘍など様々な胃の病気の原因菌として知られているピロリ菌が発見されたのは1979年のことです。
それ以前から、胃の中にらせん形の細菌がいるのではないかということが言われていたのですが、胃酸によって菌は生きることができないというのが定説となっていました。
しかし、1979年に病理専門医のウォーレンは、胃炎を起こしている患者の胃を調べた結果、胃の粘膜に、やはりらせん形の菌がいることを発見したのです。
そこで、研修医のマーシャルと共同で、ピロリ菌の研究を進めていき、菌が胃の中でも生きていることを証明します。1982年には培養にも成功し、世界にピロリ菌の存在を知らしめることになったのです。
さらに1994年に培養したピロリ菌の塊を飲み込むという人体実験も行いました。すると、被験者の胃は急性胃炎が発症させたのでした。
ちなみに、日本国内では兵庫医科大学が、1984年に初めて培養に成功しています。

ピロリ菌は血液型ごとに姿を変えている

ピロリ菌は血液型ごとに姿を変えている ピロリ菌は、もともとは深海の火山近くで熱水が噴出している場所に生息していた菌を祖先にしているといわれています。
このため、一般の菌が住むことができない胃酸により酸性で過酷な環境の胃の中で生息することができるそうです。
ピロリ菌は、そんな胃の中で生息するうえで、胃の中の血液型ごとに違う糖鎖物質に付着しています。
血液型は、赤血球の表面に付着した糖鎖物質の種類で決まります。この血液型を決める糖鎖物質は赤血球以外に胃の表面などにも存在しています。
日本人の胃の中に生息するピロリ菌のうちの95%は、ABO型のどれにでも付着できるタイプです。それにたいして,ペルーなどの南米では、O型の人が多いのですがそういった地域では、O型の糖鎖物質にのみ付着できるタイプがほとんどということです。
人類が誕生した時にはすでに胃の中にいたともいわれるピロリ菌は、すんでいる人類の血液型に合わせて姿を変えて進化してきたと考えられています。